~ 『ハムスターぐらし』はじまる。~
ふとしたキッカケで、最初は夫がハムスターを飼い始めたことが、我が家の『ハムスターぐらし』のはじまりでした。
初めはペットショップからお迎えしていましたが、そのうち里親募集をしてる一般の方が大勢いることを知り、そういったご家族から一匹ずつ譲受けて、気がつけば小さな9匹たちは、私達の大事なファミリーとなりました。
飼ってみて初めて知る、この魅力いっぱい・不思議いっぱいの小動物。
あまりの愛くるしさにメロメロになり、その虜&僕と化していった私。
そうして、我が家でハム活が盛んになり、すっかり私生活はハムスター優先、環境もリズムも様変わりしてゆきました。
当の夫は私にあきれながらも、なんだかんだ彼も「ハムきち」で、お互いにハムへの想いはとどまることなく、狭い自宅の1/3近いスペースを、ハム・ランにするくらいにエスカレート。
そして、私達も彼らに癒される幸せ時間をもらう中、彼らについていろいろ勉強していくことになりました。
お恥ずかしながら、何の知識もなく飼い始めてから、慌てて本やネットから飼育のイロハを読み、ハム愛好家の先人や獣医さんらのノウハウを学びながらやってきました。
また間違った飼い方には、ハム達自身から指摘を受けては反省し、修正することも多々あり、専門書の通りにはいかない、個体によって違うことも、実際に良く分かりました。
そうして思うこと…もしこれからハムスターを飼う前に、まだよく知らない方には、私達のちょっとしたお節介アドバイスをお許し頂けるなら、読んでやって下さいますでしょうか?
まず、成長していくハムスターのスピードの速さは、人の時間と次元が違う、『ねずみ時間』への理解。
ただ愛らしい幼少期をあっという間に過ぎ、成年期は活発で縄張り意識がつよく、野生として荒ぶる時期に手がかかる苦労。そのうち年を取り、ある日いきなり体調が変化する。自然に死んでくばかりでなく、人や他の動物と同じく、小さい彼らにも介護が必要だったり、闘病を支えたり、苦しそうな姿・弱ってゆく姿・寝たきりになる姿を見守りつつ、最期を看取ることにもなる事実。
現実問題、ハムスターだって医療費はかかること。そして、犬と猫に比べてみると、その医療措置や治療内容は、限りられてて難しいということ。
私達もそういった場面に初めて直面した時、ショックを受けました。
当たり前のようですが、そんな時のことを飼う時に想像していませんでしたから。
可愛いハムをお迎えすることはわくわくするし楽しみですが、一方そんな覚悟や心積りも必要…ということです。
たとえ、小さく、安くたって、生きてる命の価値はプライスレスです。
一般的な印象では子供でも扱いやすく、鳴かないし手軽に飼えるとされているハムスターですが、実は子供向け・手軽とは言いがたい、本来はストレスを感じやすくデリケートなげっ歯類。
それなのにひと昔前には、ひよこと同じように、お祭りなんかでまとめて箱に入れられ、外で売られていたこともありました。
いっときの愛玩みたいな、消耗的なペットというイメージ、犬や猫を飼う前の子供の練習だ…みたいに言っていた人すらいたのを思い出し、私自身も今更ながらに、そんなハム達の誤った扱われ方に、悲しい気持ちになりました。
また、ペットショップの展示を見本にして、ハムスターを同じ環境で飼育しようとすることの、間違ったイメージを持つことの危惧も感じました。
外国ではもっと大きな木製のケージを用意するらしいのですが、やはりそこは狭い日本、ケージも日本サイズなのでしょうか。
可愛くておもちゃ箱みたいな、ハムスターが映えるようなケージがたくさんありますが、すべてが彼らが住みやすいものばかりではありません。
野生のハムスターはもう存在しないと言われています。
昔とある国で野生のハムスター数匹の生き残りが発見され、繁殖に成功して以降、本来は彼らが暮らせないような気候の国にもその子孫は連れて行かれ、それでも健気に狭いケージの中でそれぞれのハム生を過ごしながら、人に貢献しています。
今まだ、ハムスターにやさしくない社会…それは、ハムスターに限らず、動物全般についてもまったく同じであること…これも日々痛感します。
私はそのうち、日本でもめずらしいハムスター保護団体があることを知りました。何か支援できないか、せめてハム達にお返しが出来ないものか…という気持ちがむくむく起こりました。
私達シロウトに出来ることはたかが知れてるけれど、動物愛を教えてくれたハム達には本当に感謝していて、出来ることからまずやってみよう…と。
そんなこともあって、このようなHPを作るに至りました。
ハムスターを愛する皆さんに、共感を頂けるような場所になれることを目指して、頑張ります!